内田樹さんに会ってきた
内田樹という思想家をご存じだろうか。いや、「思想家」とくくってしまうのは失礼かもしれない。内田先生は思想家であると同時に武道家でもある。そして先生が関心を持つ思想はフランス現代思想、武道論、映画論、ユダヤ文化論、教育論、身体論・・・じつに幅広い。
Read more »
3月 19th, 2011 | 取材記事Tags: 内田樹さんに会ってきた
1.大学とフロントライン
S いま大学でどんな授業をなさっていますか?
内田樹(以下、内田) はい、いま、といってももう最後の学年なんですけど―今年いっぱいで定年なので―基本的にはゼミが4つですね。1年生対象の基礎ゼミと、それから4年生の専攻ゼミと、大学院のゼミ。あとメディアコミュニケーション副専攻というのがありまして、そこの最終学年の最終学期の授業にある、メディアコミュニケーション演習というゼミですね。あとは講義科目をいくつか単発でやってます。キャリア教育とか、音楽との対話とか、合気道とか、そういうのを単発でやってます。
Read more »
3月 18th, 2011 | 取材記事Tags: 内田樹さんに会ってきた
2.内田先生の「二十歳のころ」
G なにか一つのことにガッと集中したことは、学生時代にはありました?
内田 学生時代はそうでしたけどね。そりゃそうですよ(笑)、フラフラしてよくなってくるっていうためには、やっぱりある程度年をとらないと。二十歳くらいからフラフラしてたら、ちょっとまずいんですけどね。
Read more »
3月 18th, 2011 | 取材記事Tags: 内田樹さんに会ってきた
3.「若造」、現場へ
S 大学を卒業された後、翻訳会社をお立ち上げになりましたよね?
内田 ずいぶん飛びましたね(笑) それは27歳の時でしたけどね。
Read more »
3月 18th, 2011 | 取材記事Tags: 内田樹さんに会ってきた
4.「だって面白そうなんだもん」
X 先生はそのあとサラリーマンになろうとはお考えにはならなかった…?
内田 一時期、大学院の修士課程の時は、大学院行きながら1週間のうち3日くらいは会社行って、という感じで両方掛け持ちしていました。でも修論は集中して書かないといけないので週3日会社行くとかいうわけにはいかなくなって、その時にとりあえず、半年くらい会社のほうを休ませてもらって修論を書きました。それで博士課程入ったときに、さてどうしよう、と思って。結局、博士課程に入った以上は一応研究者を目指そうと思って、その時に会社はやめました。博士に落ちたらね、それはそれでしょうがないから会社に戻ろうって思ってたんだよ。
Read more »
3月 18th, 2011 | 取材記事Tags: 内田樹さんに会ってきた
5.私の身体は頭がいい
G 先生が趣味になさっている武道は、どちらかといえば一人でグーッとやるよりはコラボレーションの要素が強い感じがするのですけれど…?
内田 うーんとね、趣味じゃないんだよね(笑)。 本業なんですね、こっちが。
Read more »
3月 18th, 2011 | 取材記事Tags: 内田樹さんに会ってきた
6.「楽しい」と「鬱陶しい」
V それは先ほどの、人とのネットワークという話とも関係するのですか。
内田 そうだなあ、関係はもちろんありますよ。
Read more »
3月 18th, 2011 | 取材記事Tags: 内田樹さんに会ってきた
7.”材料”・”道具”、研究だって仕込みが大事
G それは研究にも当てはまることですか。積み上げて積み上げて…
内田 そうそう、もちろんそう。だからその、膨大な先行研究をきちんと踏まえていって、ある程度知識があって、推論の方法についてのきちんとした自分の道具ができていて、そのうえで始める。だから、材料があって、調理道具もあって、包丁もきちんと砥いであるという状態で、さあ料理作るぞっていう感じであってね。材料はもやしと豚肉しかありません。 Read more »
3月 18th, 2011 | 取材記事Tags: 内田樹さんに会ってきた
8.学者としての苦しみ―オリジナリティーやニーズについて
L 材料と包丁とが揃っていても、やっぱり試行錯誤はなされたのですか。
内田 (笑) そうね、いろいろね、しましたけれど。やっぱりその、これから学者をやろうっていう人全員に課せられた苦しみなんだけれどさ。ある程度評価されないと、一人前の学者、研究者として自立できないわけですよね。でも評価されるためには、すでにこういうのがよくてこういうのがよくない、っていうスケールがきちんとできあがっている、評価の枠組みができているところで勝負するしかないわけだよね。 Read more »
3月 18th, 2011 | 取材記事Tags: 内田樹さんに会ってきた
9.師匠の機能
L さっきの話と関係するんですが、権威のある人のところに人が集まってしまうという話なんですが、その方たちはいうなれば偉大な師匠なわけですよね? 先生の著作の中ではその偉大な師匠と出会うということが非常に大事な経験であると書かれていたと思うんです。例えば僕も東大で野矢茂樹先生という人に感銘を受けて学科を選んだりしたんです。その、権威のある人のところに集まるというのも、師匠に出会いに行くという意味では肯定的に捉えることが…
内田 もちろんですよ。師弟関係にしても、どんなものにもいい面と悪い面があるわけでね。
Read more »
3月 18th, 2011 | 取材記事Tags: 内田樹さんに会ってきた

