SCI/KENBUNDEN > 五月祭・核融合シンポジウム > 先生方からのお手紙



 シンポジウム終了後、責任者で立花ゼミ生の酒井寛が、ゼミを代表して先生方にお礼のメールを送ったところ、お忙しい中、先生方からお返事を頂戴しました。こちらではそのお手紙をご紹介します!



疇地宏先生 (大阪大学 レーザーエネルギー学研究センター 教授)
 立花先生、酒井さんをはじめ学生の皆さん、ご苦労様でした。
 パネル討論の直後に所用で青森に向かう必要があり、挨拶する間もなく失礼しました。
 立花先生の力が大きいとはいえ、学生の皆さんがこれだけのシンポを企画・実施し成功させたことに大変感銘を受けました。
 また講演がやや専門的に過ぎたきらいがあり、聴衆が退屈したのではなかったかと気にしていましたが、安心しました。


小川雄一先生 (東京大学 高温プラズマセンター長)
 ご苦労様でした。
 聴衆もほぼ満員で、大成功の企画だったと思います。
 我々、核融合コミュニティにと っても、第三者(立花先生)の方が司会進行で、核融合以外の人達に聞いて頂きなが らの議論ができた点も大変有意義な企画でした。
 社会と科学の接点を図る上からも、 立花ゼミの活動は大変重要であり、今後もこのような討論会が継続的に企画されるこ とを期待しています。


高瀬雄一先生 (東京大学大学院 新領域創成科学研究科 教授)
 今回のシンポジウムでは、企画から準備、当日の運営に至るまでいろいろと苦労や心配もあったことと思いますが、大成功となり、おめでとうございます。皆さんの努力の賜物です。誇りに思ってください。
 我々にも普段あまり深くは考えていないことをよく考えてみる機会となり、大変有意義でした。ありがとうございます。
 今後まとめの作業も大変だとは思いますが、しめくくりとして頑張ってください。


松田慎三郎先生 (日本原子力研究開発機構 取締役)
 こちらこそ、学生さん、一般の方々の参加の場で核融合を議論させていただく機会を設けていただき、有難うございました。立花ゼミの皆さんの会議準備、会合運営は大学院生や研究所員でも顔負けするくらい、しっかりおやりになったと思います。礼儀作法も社会人でもなかなかできないものでした。また、司会の言葉や皆さんの対応の仕方も5月祭にぴったりの若者の清しさを感じました。時間が限られ、学生の皆さんが議論に参加できなかったので皆さんには少し不足感が残ったかもしれませんが、立花先生がポイントを突いて問いを投げかけられておられたので、からりカバーできたのではないかと思います。学生の皆さんが核融合に関心を持っていただけるのは大変にうれしい事です。
 今回のような催しをきっかけとして、これからの環境エネルギー問題を俯瞰的に議論できる方が生まれてくる事を期待します。特に日本には各方式の専門家は結構いても、いろいろなエネルギーシステムを環境問題とのリンクや時間的実現性を考えた上で総合的・立体的にに評価できる人は極めて少なく、政府の方もしっかりした長期的政策が立てられないのが現状だと思います。
 会場では言いませんでしたが、壇上に並んだ先生方の過半数、および壇上には呼ばれませんでしたが、現在日本の核融合界をリードし世界的に活躍している人材の多くは20-30年前頃に東大のある研究グループ出身なのですが、そのことは若いときに魅力あるテーマに優れた人材が集まり、互いに切磋琢磨するなかで自らは気づかずにいながらリーダとなる資質を磨いているということなのだろうと思います。将来、きっと立花ゼミの中から多くの優れた人材が出てくるだろう事を予見します。
 是非一度那珂研究所を見に行ってください。いろいろなところをご覧になっていろんな意見をお聞きになってそれから評価する事が大事です。特に核融合の実現にはプラズマの性能だけでもたくさんのパラメータを同時に実現しなければならないのですが、あるパラメータだけを取り上げて宣伝するのは容易で、素人受けしやすいのですが、あまり良い事ではありません。皆様が自らの目で確かめられることが大事だと思います。
 ともかく、今回の企画ではたいへんお世話になりました。


山田弘司先生 (核融合科学研究所 大型ヘリカル研究部 プラズマ制御研究系 研究主幹)
ご苦労様でした。
 わたしたち、核融合の研究者側からもいい企画をしていただき、感謝いたします。
 さて、立花先生にもお願いしましたが、私の講演の最後に宣伝しました、学部1年生 以上を対象とした総研大「夏の体験入学」につき、作られている関連Webページにリン クしていただけないでしょうか?
 参加料は無料で、交通費と宿泊費も支給します。月曜から金曜まで、研究所宿舎に 泊まり、文字通り研究漬けになっていただきます。
 学生には人生観が変わった(ちょ っと大げさか)という感想を漏らす者もいます。また、私どもは学部教育に直接関わっていないので、特に低学年との交流は教員にも大きな刺激になります。

【立花ゼミ 担当者より】
山田先生からご紹介頂いた、「総合研究大学院大学・物理科学研究科 核融合科学専攻 第4回 夏の体験入学」のWebページはこちらです。


SCI/KENBUNDEN > 五月祭・核融合シンポジウム > 先生方からのお手紙

Copyright (C) 2007 東京大学 立花隆ゼミナール All Rights Reserved.